◆ ルイジアナの魔犬(スコッチ・カースン)
・ジャンル:怪奇
・長さ:掌編〜短編
◆ まとめ
一行短評:ティンダロスの猟犬をストレートに扱った作品。ラストも良い。
オススメ度:◯
掲載誌:ナイトランド創刊号
◆ 出だし
動物管理官だったころ、奇妙な状況をいやというほど経験した。仕事柄、アメリカ動物愛護局の現場調査専門員として北アメリカ全域の各地を訪れたこともある。それ以前にも、フェニックス、ヒューストン、マイアミなどのさまざまな動物愛護団体で仕事をしたし、さらにその前には五年にわたってアメリカ動物愛護協会で働いていて、カルトがらみの宗教儀式で動物が生け贄にされるなどの事件に関わってきた。そんなわけで、アメリカ最大の動物愛護団体で現地調査員をするチャンスがあったときは、すぐさま飛びついたのだ。
◆ ポイント抜き出し
・上司からの電話を受けた時、とっさに思ったのは、一体全体どうして自分が呼ばれるのかということだった。だが、話を聞いてみると、これは面白い、という気がした。何しろ、魔犬が出たというのだから!
・スポルディングは数枚の写真を取り出した。最初の写真には、周囲を沼に囲まれた古い協会が写っていた。小島の古い桟橋に突き出すように建っている。その内部を写した写真誰もが目を奪われた。小さな教会のメインルームは球形の部屋だった。そう、壁が球面になっている部屋なのだ! さらにそこには動物の姿が!
・「どうして射殺してしまわないんです? 銃器類があるのに」「殺処分は避けたいからだ。すくなくとも一頭は生け捕りしたい」
・インディアンたちが星空の知恵教会に改修されてしまったとき、すべてが変わりはじめたのだ。
・「魔犬どもはティンダロスという町からやってくる。いつ、どこに来るかはわからないがね」
・スポルディングが口をひらいた。「ニョグタ。あるいは『ありえざるもの』と呼ばれる非常に強力な相手が出現するとにらんでいる」
◆ ネタバレ神話要素
・ティンダロスの猟犬
・ナイアルラトホテップ(闇にさまようもの)
・輝くトラペゾヘドロン
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